ウイルス性肝炎の食事療法
肝臓病の食事療法といえば、十分なエネルギーやタンパク質をとり、脂肪を控えることが大原則でした。ところが、現在では、病んでいる肝臓に多くの栄養を与えても、かえって肝臓の負担を増してしまうことががわかっています。
ウイルス性肝炎の食事療法
油をとっていいと言われてますが、黄疸の強い時期を除いて、脂溶性ビタミンA、ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKや艮質のタンパク質をとるためにも、適量の油を積極的にとることが勧められています。油の種類としては、植物性脂質と魚介類の脂質が望ましいとされています。調理にはサラダ油やオリーブ油を使い、肉より魚を食べましょう。加工食品ですが、含まれる食品添加物は体にとっては毒物です。弱っている肝臓の負担を減らすために、控えたほうがよいでしょう。また、加工食品は意外と塩分が多いため、塩分のとりすぎも防げるようです。
慢性肝炎に適した食品や料理
症状が安定しているときは、特に不適切な食品として制限するものはなく常食と同様で問題ありません。適した食品ですが、米飯、めん類、いも類、果物類、肉・魚類、卵類、乳製品、大豆製品、野菜類ですが、肉や魚は極端に脂肪の多いものはやめましょう。適した調理方法は炊き込みご飯、鍋焼きうどん、サンドイッチ、湯豆腐、すき焼き、プリン、ババロア、カステラなどがあります。意外ですが良いと報告されています。逆に、昔から肝臓にいいと言われてきたしじみやレバーには鉄分が多く含まれているので、近年では逆に控えるように勧められています。