ウルソデキシコール酸について - 肝庇護療法

ウルソデオキシコール酸は漢方薬で用いられる熊胆(ゆうたん)の主要成分になります。熊胆とはツキノワグマやヒグマなどの胆嚢(たんのう)を乾燥させて製剤した苦い胆のことのようです。

 

 

ウルソデオキシコール酸について説明しましょう

漢方医学や東洋医学では古来から熊胆を身体を強健にする万能薬として用いており、現在でも化学合成されていないクマから採取して乾燥させた熊胆は利胆薬として珍重されています。効能では胆道系疾患・高トリグリセリド血症・炎症性小腸疾患の消化不良・肝機能低下等に薬効が認められているようです。病院で処方されるウルソデオキシコール酸は化学的に合成されたものでも、健胃効果・利胆作用・肝機能改善など消化器系全般に作用する薬効が認められているようです。その他にもコレステロールや中性脂肪を抑制する効果があると言われているようです。

 

ウルソデオキシコール酸の副作用

過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人、劇症肝炎・胆道閉塞がある人は通常使用できません。副作用ですが、人によっては、下痢気味になったり胸焼け程度があるようです。特に重い副作用はほとんどなく、長期服用も安心です。まれに重い副作用で、乾いた咳、息苦しさ、発熱もあるようですが、めったにないようです。初期症状が出ましたら念のため医師などに相談するなどの必要があります。その他、使用する際に薬の効果や副作用出現をチェックするために、医師から定期的な検査が指示されることがあるので、正しい使用方法などの指示を必ず受けましょう。

 

ウルソデオキシコール酸を使った肝庇護療法

ウルソデオキシコール酸(熊胆)は古くから胃腸薬として漢方医療で使用されています。また、C型肝炎の方に対しては、B型肝炎の方以上の効果があることが明らかとなっています。ウルソデオキシコール酸は経口薬で、漢方薬の熊胆の成分を化学的に合成した胆汁酸製剤です。また、肝臓の血流を増加させることで、肝細胞を保護する作用があり、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値を低下させます。胆汁の分泌を促進し、脂肪の消化・吸収を助けることにより、胃腸機能を改善します。しかし、ウルソデオキシコール酸には抗ウイルス作用はありません。
人生の幸せは肝臓で決まる