小柴胡湯について - 肝庇護療法

小柴胡湯は胸がつまるように苦しかったり、嘔吐、のどの渇き、イライラなどがあるときによく用いられる、7つの生薬を処方した漢方薬です。小柴胡湯の副作用が以前問題になりましたが、体質にあえばとても有効な薬です。

 

小柴胡湯について説明しましょう

小柴胡湯の加減方はいくつもありますが、代表的なものでは、大柴胡湯、本方の症状に、便秘や腹痛の症状がある場合にオススメです。また、小柴胡湯の半量に甘草をのぞき、竜骨、牡蛎、桂枝、茯苓、大黄などを加えた柴胡加竜骨牡蛎は、こもった熱を冷まし、精神不安や不眠などの症状に用いられます。他にも便秘や腹痛の症状がある場合にも用いられる薬の1つです。その治療目的は、肝炎を抑えて肝機能を改善しアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値を低下させることによって、病気の進行を遅らせることです。

 

小柴胡湯の副作用

インターフェロン療法との併用や肝硬変の人、肝癌の方は、間質性肺炎が起きる危険性があるようです。副作用によっては治療を中止しなければならない場合もあります使用は禁止されているようです。その他の副作用では、食欲不振、嘔吐、腹痛、下痢、発疹などの症状があるようです。消炎や解熱作用を高めたい場合は、桔梗、石膏、黄連解毒湯を加味するといいようです。また、乾燥させる働きがあるので、身体に必要な水分が必要になってきます。また、血液が通常より少ないと診断された事がある方などは長期の使用は注意が必要とされています。

 

小柴胡湯について - 肝庇護療法

小柴胡湯は、柴胡、黄ごん、半夏、大棗、甘草、人参、生姜の7つの生薬を処方した漢方薬です。柴胡、人参に含まれているサポニンという成分にはステロイド様の作用があり、細胞膜の保護や抗炎症作用、抗アレルギー作用などがあるため、慢性肝炎に使用されています。その治療目的は、肝炎を抑えて肝機能を改善し、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値を低下させることによって、病気の進行を遅らせることができるようです。ウイルスを直接攻撃するわけではないので、ウイルス量を減らす作用は強くありませんが、免疫力の増強や肝機能改善、体内でのインターフェロン合成を促進する作用があります。
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