抗ウイルス薬や免疫調整薬 - ウイルス性肝炎の治療

ワクチンを接種することにより直接人の免疫システムに働きかける事ができる。抗ウイルス薬にはウイルスの増殖を抑えることにより、人が本来持っている免疫システムを100%の機能発揮をするまでの時間稼ぎをしてくれているようです。

 

 

抗ウイルス薬について

抗ウイルス薬を飲むことにより、ウイルスの数が減っていきます。しかし、発症してから抗ウイルス薬を服用では、ウイルスが増えてしまっている状態なので遅いです。ですが、残念なことに日本では予防的に抗ウイルス薬を服用することが認められていないので、発症しないと薬がもらえません。発症してからの服用が遅いと言っても、その時点では遅いですが、以降で効果があるように処方してもらう事もできます。掛かりつけの医師に相談することが重要になると言えるでしょう。副作用ですが、少ないほうで、下痢や吐き気などの胃腸症状、発疹などの皮膚症状、頭痛などがあるようです。

 

免疫調整薬について

免疫力を高めるというのは日頃からの生活に影響しています。、免疫バランスを整える事や免疫力を上げる事ということで、まずは日頃の健康管理が一番重要で、栄養バランスのよい食事、適度な運動や十分な睡眠が必要になります。そして、ストレスも溜め込まない事が大切だと言われてます。でも仕事が忙しくて睡眠時間が短くなりがちな時や夏場で食欲がない時などは難しいですね。ですが、お酒を毎日飲む方は休肝日を作るなどでも良いですし、空いた時間があれば身体を休めるだけでも大丈夫です。規則正しい生活を心掛ける事が免疫力低下に繋がらないと言えるでしょう。

 

ウイルス性肝炎の治療

ウイルスの排除と病気の進行を抑える事が中心になります。ウイルスを排除する効果のあるのはインターフェロンで、全てに有効というわけではありませんが、今のところインターフェロンが有効なのは全体の40%程度だと言われています。これらはインターフェロンと併用することによりウイルスを排除する効果が高まります。効果があるかどうかは、ウイルスの量やタイプや肝炎の進行状態によって左右されますが、抗ウイルス薬として、B型肝炎に対してラミブジン、C型肝炎に対してリバビリンという薬が使用されているようです。また、肝臓の炎症を抑える抗炎症剤で肝細胞の破壊を抑え、病気の進展を遅らせることもあるようです。
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