肝硬変とは

肝硬変は、慢性肝炎が進行することで起こります。慢性肝炎になると、正常な肝細胞の数が減ってしい、肝臓の働きが低下してしまいます。 細胞は次々に壊され、細胞を再生するよりも破壊のが速すぎて追いつかず、元の状態に戻せないようです。

 

 

肝硬変はどんな病気?

肝硬変は、慢性肝炎が進行することで起こります。肝臓の病気である以上、感染、発病してしまう病気でなのす。なんらかの原因で、正常な肝細胞の数が減ってしまうため、肝臓の働きが低下してきます。 肝細胞(肝臓の機能を営んでいる細胞)が壊れると、そこに線維(抜けた空間を埋める支持組織)が増えて、壊れた肝細胞と入れ替わり、肝臓が硬くなります。これが肝硬変といわれる状態です。肝硬変になって、肝細胞の数が減ってくると、こうした肝臓の能力は低下してしまうのです。肝臓は体内における科学工場のような重要な働きをしていると言えるでしょう。

 

肝硬変が進行するとどうなる?

肝硬変になり、治療をせずにいると肝臓癌へと悪化していきます。また、進行速度は、癌の種類や状態、大きさ、そして年齢などによって変わってきます。早期発見で、治療を行うと助かる確率は上がります。しかし、予兆が殆どないため、自分でも初期症状のうちには気付かないことが殆どとなっています。現在のところ、末期になってしまうと十分な効果のある治療は無いようです。肝硬変での機能障害として、食欲不振や体全体のだるさ、腹部の膨満感、痛み、腹水、黄疸、便秘、下痢、吐血、貧血といったものがありましたら必ず病院に行きましょう。日頃からの自己管理が大事だと言えるでしょう。

 

肝硬変の診断方法

肝硬変の診断方法は、病院により異なるようですが、さまざまな種類があるようです。問診:自覚症状や、身体がおかしいと感じた事を聞かれます。身体所見:腹水や黄疸、クモ状血管腫などの症状を確認する。血液検査:GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)やGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)が高い状態か調べる。画像診断:CTやMRI、超音波などで状態を確認する。腹腔鏡検査:直に肝臓表面を調べるため、腹腔鏡を腹部の中に入れて調べる。このように、肝硬変の診断は、血液検査や画像診断で可能になってきます。確定的な診断には、腹部に小さい穴を作り金属管を入れて直に肝臓を見る腹腔鏡検査という肝組織検査で行われることが堅実なようです。
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