アルコール性肝硬変の特徴(症状・治療等)
アルコール性肝硬変はアルコールによって肝臓の働きが低下していく病気です。進行すると肝細胞癌や肺癌などの合併症を引き起こす危険性があるため、日頃から肝硬変にならないように注意する事が必要です。
アルコール性肝硬変の特徴
アルコール性肝硬変は、大量のアルコール飲酒を長期間続けることで、肝臓に起こる障害です。適量のアルコールは体に良いのですが、アルコールの多飲は肝臓に負担をかけてしまいます。肝臓には代謝や解毒の働きがありますが、慢性的にアルコールを過剰飲酒していると、代謝解毒出来なくなり、無毒化されなかったアルコールが肝細胞を破壊してしまいす。まずは、肝臓に脂肪が蓄積し、アルコール性脂肪肝を起こしますが自覚症状はありません。アルコール性肝硬変に移行すると、肝臓が硬くなり、肝臓を元に戻す事は困難になります。さらに進行しますと肝臓癌の恐れもあるのです。
アルコール性肝硬変の症状
主な特徴は、慢性的な肝障害が進行することで起こります。肝細胞が破壊され、壊された細胞は繊維組織となって肝臓が硬くなります。肝細胞が繊維に覆われるために血液の流れが悪くなり肝機能の低下を招きます。合併症としては、食道、胃静脈瘤、肝性脳症、肝癌を発症することもあります。症状は、食欲不振、お腹のハリ、腹痛、クモ状血管腫、手掌紅斑とさまざまですが、肝硬変は、沈黙の病気と言われるほど、症状が表に出難い疾病で、進行すれば命にかかわる病気です。アルコール性肝硬変では、肝細胞癌の発症率が高いため、定期的に肝臓癌発見のための検査をして、早期に診断し治療すること良いでしょう。