アルコール性肝障害の予防するための食事

アルコール性肝障害は、偏食や飲酒が大きく関わっています。肝細胞の修復に必要な良質のたんぱく質、肝機能が低下したときに不足しがちなビタミン類を普段の食事に取り入れるよう心がけましょう。

 

 

アルコール性肝障害を予防するための食事

肝細胞再生のため、良質のたんぱく質を十分取る。卵、牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐、凍り豆腐、茹で大豆、納豆、白身魚、脂肪の少ない肉(ささみ、皮なし鶏肉、赤身肉など)をとる。肥満を避けるために、標準体重を維持する程度のエネルギーとし、脂肪は多過ぎないようにする。消化のよい乳化された脂肪(バター、マヨネーズ)、植物油などの量を気をつけてとる。なるべく揚げ物は避ける。ビタミン、ミネラルは十分とる。野菜、果物、芋類をバランスよく摂取する。ですが、肝臓病の食事療法の基本ですが、肝臓病にはさまざまな病態があり、食事のとり方も異なるのでご注意下さい。

 

予防するためのバランス良い食事

肝臓病の食事の基本は、栄養バランスのとれた食事を規則正しく3食摂る事です。慢性肝炎や脂肪肝の人には特に重要と言えます。欠食や1食に比重の偏った食事や間食の摂りすぎは肝臓に負担となり、脂肪も溜まりやすくなります。朝食抜きは要注意です。食は重過ぎないようにして就寝する2~3時間前までには終えるようにします。これは脂肪肝や肥満の人は是非守りましょう。不規則な食事はやバランスの悪い食事は、肝臓に余計な負担をかけますし、夜遅くの飲食は脂肪肝にもつながりますので注意しましょう。肝臓病食事療法の目的としては、肝機能を助け、これ以上進行させないようにします。

 

過食や運動不足にも注意しましょう

肝障害の原因でも多いのが、過食による肥満とお酒の飲み過ぎです。過食や運動不足から肥満となり、それが脂肪肝へとつながるものを過栄養性脂肪肝。お酒の飲み過ぎによるものは、アルコール性脂肪肝と呼ばれます。又、糖尿病や薬の副作用から脂肪肝になっている人もいます。特にお酒の飲み過ぎが原因のタイプは、肝臓の繊維化が進みやすい特徴を持っている為、その分、肝硬変のリスクも高まっていきますので、注意が必要です。肥満症の人に、多く見られるようなイメージがありますが、やせ型であっても、内臓脂肪が溜まっている人などは、脂肪肝になるリスクがあると言えます。脂肪肝の初期の状態であれば、食事や運動など、生活習慣の改善により、解消することができるでしょう。
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