LSPの検査について(基準値や異常値の場合の考えられる疾患等) -肝機能の検査

LSP(亜有茎性)大腸の内壁にできるイボのような病変で、茸状に根元がくびれた有茎性ポリープと、全体に盛り上がりのある広基性ポリープとがあります。大きさは1mmくらいの小さなものから、5cm以上もある大きなものまであって、その多くは腺腫と呼ばれるポリープです。

 

 

ポリープとわ?

ポリープとは一言で言うと粘膜にできたイボです。なだらかな盛り上がりを示す広基性(LS)、 くびれを持った亜有茎性(LSP)、きのこのように茎をもった有茎性(LP)、などがあります。ポリープは腺腫性と非腺腫性に分けられます。腺腫性のポリープはある程度の大きさに発育すると癌に変化してくるものがあり、大腸カメラで5mm以上の大きさのポリープはカメラを活用し、切除したほうが良いとされています。 また、ポリープから発癌するもの以外に、ポリープを経ないで発癌する大腸癌があります。この癌の見かけは平坦、へこみ性ですが、小さくても進行が早く注意が必要です。

 

大腸ポリープの治療法

大腸ポリープの80%が腺腫です。診断は大腸内視鏡で組織をとって確定します。大腸腺腫は現在は良性ですが、将来癌に変わる可能性があるので切除が必要です。大腸では腺腫の一部から癌に変わっていくことが多いので、胃のようにポリープの一部の組織をとって良性なら放置する、ということはしません。まずはポリープ全部をとって、その中に癌に変わっている個所がないかどうか、確認する必要があるからです。明らかに癌の合併を疑う大きなポリープ、深いところまで入っているポリープ、広基性(根本が広く茎が短い)の大きな扁平なポリープ、大きなポリープが多発している例では、内視鏡で無理に取るよりも手術を選択するときもあります。

 

治療に伴う合併症

大腸粘膜を電気メスで焼いてとっていますので、やはり手術を受けたのと同じで注意が必要です。確率は非常に低いですが、このポリープ切除術でとくに用心する合併症は、まれにですが後出血で、1~2週間たってから出血することもあります。茎の太いポリープを取った後などは特に起こりやすいので注意が必要です。他では穿孔で、とくに大きなポリープをとった後では、ポリープを取った瞬間におきます。急に激しい腹痛を感じ、出血します。入院の上絶食にし、抗生物質で経過観察をするか、ただちに開腹手術をするか、判断が求められます。ですが、これを予防するための手だてとして、ポリープを切除する前に、ポリープの根に生理食塩水を注入する方法があり、穿孔の可能性も減ると言われております。
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