核酸アナログ製剤による副作用
核酸アナログ製剤は、たいした副作用も少なく、めったにありません。あるとすれば、下痢や吐き気などの軽い胃腸症状、発疹などの皮膚症状、めまいや眠気、頭痛などがあるようです。
核酸アナログ製剤による副作用
核酸アナログ製剤は、たいした副作用も少なく、めったにありません。インターフェロン(IFN)と併用しますので、軽い症状時には、インフルエンザのような(発熱、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感)の症状など出る場合もあるかもしれません。重い症状でうつ症状や不眠などの精神症状や脱毛といった報告はまだないようです。一旦内服を開始してから勝手に核酸アナログ製剤を自己中止しますと、肝炎の急性増悪を起こし、最悪の場合肝不全で死に至る事があるなどが知られていますが、現在では重い副作用など報告がないので、何か感じた時は医師に相談しましょう。
核酸アナログ製剤の種類
現在の核酸アナログ製剤の種類は。ラミブジンLamivudine:元々HIV治療薬として開発された。耐性ウイルス出現が多く、近年は新規使用には用いられていない。アデフォビル Adefovir:ラミブジン耐性のウイルス治療薬として承認された。ラミブジン耐性ウイルス出現時にラミブジンと併用で用いられる。エンテカビル Entecavir:ラミブジンよりウイルス抑制作用が強力で、現在はほぼ核酸アナログ製剤として第一選択で用いられている。催奇形性があり、妊娠の可能性がある女性には投与できない。テノフォ Tenofovir:核酸アナログ製剤の次世代薬。日本ではB型肝炎には未承認。抗HIV薬としては日本・海外で広く使用されている。B型肝炎ウイルスに対しても海外では良好な成績が報告されている。基本的に年齢によって治療選択されているようです。
核酸アナログ製剤使用の注意事項
本剤の投与終了後、ウイルス再増殖に伴い、肝機能の悪化もしくは肝炎の重症化が認められることがある。そのため、本剤の投与を終了する場合には、投与終了後少なくとも4ヵ月間は原則として2週間ごとに患者の臨床症状と臨床検査値を観察し、その後も観察を続けること。特に、免疫応答の強い患者(黄疸の既往のある患者、重度の急性増悪の既往のある患者、等)あるいは非代償性肝疾患の患者(組織学的に進展し、肝予備能が少ない患者を含む)では、投与終了後に肝炎が重症化することがあり、投与終了後の経過観察をより慎重に行う必要がある。この様な患者では本剤の投与終了が困難となり、長期にわたる治療が必要になる場合がある。