ラジオ波焼灼療法- 肝臓がんの治療

ラジオ波焼灼療法は、超音波で観察しながら、がん組織に直径1.5ミリほどの電極を挿入し、周波数の比較的低いラジオ波を流して、腫瘍とその周囲を熱凝固壊死させて治療します。そのように、癌細胞を壊死させる治療法です。

 

 

ラジオ波焼灼療法とは?

肝悪性腫瘍に対するラジオ波治療は、日本では1999年から臨床に応用されてきました。肝癌は、30年前の4倍に増えていて、その90%は肝硬変を合併しているそうです。ですが、手術ができる例は3割ほどしかなく、手術ができても5年以内に80%で癌が再発しているそうです。手術以外の効果的な治療法として、ラジオ波焼灼療法が、肝機能からも負担が少なく、注目されているそうです。日本における肝悪性腫瘍に対する代表的な治療法は従来より、肝切除療法、経皮的エタノール注入療法、経皮的マイクロ波凝固療法、肝動脈塞栓療法等に変わりつつあるようです。

 

ラジオ波焼灼療法

ラジオ波焼灼療法は、超音波で観察しながら、腫瘍とその周囲を熱凝固壊死させる治療方です。肝硬変がある程度進んでいれば、直径3センチまでの肝がんなら3個以内、単発では直径5センチまでですが、肝機能が良ければ、この条件を超えていても治療できることもあるようです。手術ができない、あるいは手術を希望しない患者に、手術に代わる治療法です。外科的な切除術では身体に大きく切開した傷あとが残ります。ラジオ波治療では皮膚表面に小さな針の跡が残るだけで、周囲の肝組織を切除することに比べて肝機能からも負担が少なく、侵襲性が低い治療法なようです。

 

ラジオ波焼灼療法での肝臓癌治療の副作用

ラジオ波焼灼の術後の痛みは、正常な細胞には障害が残らないために、ほとんどありません。発熱がある場合もありますが、症状は軽めになります。ラジオ波焼灼療法は、治療範囲は狭いですが、がんの病巣の局所を集中して攻撃できるために早期がんの治療には最も適しているといえます。早期がんは病巣も小さく、数も比較的少ないためです。術後の経過ですが、1週間~10日は安静にする必要があり、10日ほどで退院すれば普段の生活に戻ることができます。もし退院後に痛みや発熱が出た場合は、すぐに病院に受診にいきましょう。従来では、手術療法をおこなう例がほとんどでしたが、患者の負担の軽減と肝機能を保つ目的でこのような局所療法も増えてきています。
人生の幸せは肝臓で決まる