肝臓がんの再発や転移について

肝臓癌は、他の部位にできる癌と比べて再発率が高いといわれてます。また、肝臓癌の転移ですが、癌細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、別の臓器に移動することで起こります。移動した臓器で癌細胞が成長することで、癌になるのです。

肝臓癌の再発はあるのか？

肝臓癌は、他の部位にできる癌と比べて再発率が高いです。手術によって癌を取り除いたとしても、3年間で約65％、5年間で約80％の再発率と言われてます。では、なぜ肝臓癌は再発が高いと言われているかというと、肝臓癌がB型やC型のウイルスが原因で起こるものだからです。再発は肝臓内でのみ起こるのではなく、約１0％は肺、骨、リンパ節などの外部に生じます。また、肝臓内と肝臓以外の場所で同時に再発起こる例もあるよようです。再発した場合には、治療によって肝臓の機能をどの程度まで維持できるかが問題重視されているようです。

肝臓癌の移転はあるのか？

肝臓癌の場合、たくさんの臓器から門脈へあつまった血液は肝臓から心臓へつながってます。転移は、手術や局所療法などで治療した後にも見つかり、治療した時点では癌はなくなっていても、目に見えない大きさの癌がすでに別の臓器に移動してるのです。肝臓癌の場合、転移する場所は、肺が最も多く、骨、副腎、腹膜、胃、腎臓、脳、などに転移します。リンパ節への転移は、肝臓癌がかなり進行した状態になると起こり、進行した癌では、腫瘍のかたまりが静脈を詰まらせることもあるようです。転移性肝臓癌は原発性肝臓癌とは腫瘍の性質も違ってくるた、治療の方針も異なります。ですが、転移性肝臓癌は、消化器に発生した癌が原発となっていることが多く、これらは腺癌と呼ばれる種類の癌で、画像診断でも容易に区別できるようです。

再発や移転での肝臓癌の生存率

肝臓癌の死亡率は、男性で3位、女性で4位とどちらも上位にあります。初期症状が出ず、発見された時には進行していることが多いのが、生存率が低い原因かと思います。他の臓器から転移してきた、転移性肝臓癌の場合、他の臓器の状態が悪化して肝臓に転移してきているわけですから生存率は非常に低いものとなります。しかし、肝臓癌には、いろいろな治療法があり、肝臓癌が見つかった状態にもよりますが、生存率は、大きな違いがあります。早期発見で切除することができれば、肝臓癌でも生存率は70％と言われてます。ですが、患者さんはひとりひとりの体力も免疫力も癌の進行具合も違い、生存率は、あくまでも一般的な統計にすぎません。