腹部エコー検査 - 肝臓病の検査

超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波で、一定方向に強く放射される、直進性が高いという性質があります。これを利用して腹部に超音波を発信し、そこから返ってくる反射波を受信し、コンピュータ処理で画像化して診断するのが腹部エコーです。

 

 

エコー検査とは?

超音波検査(エコー検査)は、高周波の超音波を使って体内をモニター上に画像化し、病気の有無や状態、胎児の成育状況などを調べる検査です。エコー検査は、肝臓・胆道・膵臓・腎臓・消化管といったお腹の中の臓器全般から、心臓や血管・乳腺・甲状腺、関節・筋肉・腱など、肺や消化管内のように気体のある部分と骨の裏側以外の検査をすることができます。小規模病院や動物病院から、総合病院など大規模な病院まで幅広くの医療の場で活躍しています。また、エコー検査は、とても安全な検査なので産婦人科の診察でお腹の中の赤ちゃんの発育具合を検査するのに使われているなど、安全性が高い検査と言えるでしょう。

 

エコー検査の目的は?

超音波装置は小型で移動性にもたいへん優れています。 また、1回の検査で非常に多くの情報を得ることができますし、繰り返しの検査でも被曝などの危険がありません。 また短時間で効率的に病気の状態を知ることができますので、いわゆる健康診断などのスクリーニング検査から、より精密な検査、そして緊急的な場面での検査にも対応できます。さらに、エコー検査は、人間ドックや企業での健康診断でも大活躍しており、最近は腹部だけでなく乳がん検診や動脈硬化の検査、整形領域で関節や筋などの検査にも用いられることが多くなってきています。ですが、エコーが透過できない骨や気体の後側は検査ができない事もあり、実施する技術者のレベルが重要になってきます。つまり精度管理が難しいという欠点もあります。

 

腹部エコーで肝臓病の検査

エコー検査でも約8%の頻度で見つかるポリープ。大半がコレステロールのかたまりで、ほとんどの場合心配ありません。痛みなどの症状はまったくありませんし、日常生活で注意する点もありません。ただ、ほかの腫瘍と見分けにくいことがありますから、1センチを超えるポリープが初めて見つかった時には、他の検査(CTや内視鏡を使った超音波検査)でも本当に良性のポリープなのか確認する必要があります。ポリープが大きくなれば癌などの悪性に変化することがありますので、初めて見つかった場合は3ヵ月後、6ヵ月後、1年後と様子を見て大きくならないか確認し検査を受けた方がよいでしょう。
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