強力ネオミノファゲンシーについて 肝庇護療法

強力ネオミノファーゲンCは肝臓疾患用剤のアレルギー用として販売した薬です。1948年に発売された、とても古い薬ですが、発売から70年近く経つ今でも、慢性肝炎の患者に肝機能改善として頻繁に使われているようです。

 

 

強力ネオミノファゲンシーについて説明しましょう

強力ネオミノファーゲンCは慢性肝炎の炎症をとり、病気の進行を抑えるために広く用いられています。以前は、1日に40ml程度しか保健では認められていませんでしたが、さらに大量に使った方がより有効であることが認められ、平成6年12月6日に厚生省より認可されました。慢性肝疾患に対しては1日1回40~60mlを静脈内に注射又は点滴静注する。年齢、症状により適宜増減する。なお、増量す場合1日100mlを限度に増量しての使用が認められたようです。まだこの点が、十分に認識されていないため、一部の医療施設では未だに1日に40mlしか使えないと思っておられるところがあるようです。

 

強力ネオミノファーゲンCの副作用

慢性肝炎で用いられる代表的なクスリである、肝機能改善薬(強力ネオミノファーゲンC)の主な副作用は、血液中のカリウムの低下、ナトリウムの上昇、体の浮腫み、体重の増加をもたらしたり血圧上昇です。カリウムが低下すると、脱力感や筋力低下などが起こることがあります。このため、強力ネオミノファーゲンC使用中は、血圧測定と採血でのチェックをしなければならないようです。まれに血圧が高くなることもありますが、ただ頻度が低く、程度も軽いとされています。他には大した副作用はないみたいで全く問題ないと言われているようです。

 

強力ネオミノファゲンシーを使った肝庇護療法

肝庇護療法にはさまざまなものがありますが、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)や アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT) を確実に改善することが判っている薬剤として、注射薬ではグリチルリチン配合剤の強力ネオミノファーゲンCで、内服薬ではウルソデオキシコール酸などがあります。これらの薬剤は肝炎の沈静化を目的としたもので、体からウイルスを排除する効果はありません。また最近では、除鉄療法AST、ALTの改善の目的で行われています。この治療も体からウイルスを排除するといった効果はないようです。

 

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