EBウイルス感染症(感染経路・症状・治療)

EBウイルスとは、ヘルペスウイルスの一種で、伝染性単核症や悪性リンパ腫、蚊アレルギーなど、様々な病気の原因になるウイルスです。EBとは何かと思いでしょう。1964年にエプスタインとバールという人によって発見されたウイルスで、EBとは発見者の頭文字からつけられているようです。

 

 

EBウイルスの感染経路

このウイルスは免疫細胞の1つであるB細胞に感染します。EBウイルスは、人に感染すると、伝染性単核症という病気を起こします。伝染性単核症は、人から人へ唾液を介して感染もします。水疱瘡やヘルペス性口内炎で知らぬ間に感染なんて事もあります。子供の場合は学校などで感染してしまう事も多々あるようです。人の手に付着した場合は約30分、ドアノブや手すりなどでは約6時間ほど感染する力が持続する、比較的感染力の強いウイルスと言えるでしょう。ウイルスが体外に排泄されるまでの期間は2〜3週間と長く、大人の場合、軽い風邪のような症状で収まることが多いため放置したまま普通に生活を送り、感染が拡大する可能性が高いウイルスと言えるでしょう。

 

EBウイルスの症状

主な症状は、発熱、頭痛、悪寒、発汗、食欲不振、倦怠感などの症状が数日間続き、その後38℃以上の高熱が1~2週間続きます。発熱のないこともありますが、通常は発症から4~8日が最も高熱で、以後徐々に下がってきます。発熱が1週間続く場合は、受診し、精密検査を受けることが勧められます。症状が進行して、劇症肝炎や血球貪食、症候群などを併発すれば、生命の危険もありえます。リンパ節腫大が長引き、悪性リンパ腫と誤診されることがあるので注意が必要みたいですです。また、怖いのは合併症です。心筋炎、肝硬変・肝不全、腎炎などさまざまで悪性リンパ腫などを発病すると危険です。数週間は経過に注意し、医師の指示を受けることが大切と言えるでしょう。

 

EBウイルスの治療

 
EBウイルスには特効薬はありません。安静と対症療法が中心で自然に治ります。
咽頭痛がひどい場合は、アセトアミノフェンなどの消炎鎮痛薬を用います。血小板減少や肝機能障害の程度が強く、症状が長引く場合は、ステロイドホルモン剤を用いるこ事もあります。肝機能障害には、肝庇護剤を用いることもあります。安静にしていれば経過は比較的良好で、1~2週間で解熱し、リンパ節の腫れも数週から数カ月で自然に消えます。重症の場合は、血漿、交換療法や抗癌剤が用いられます。合併症に対しては、それぞれに対応する治療を行います。ただし、EBウイルス感染症が治癒してから細菌感染症にかかった場合、アンピシリンを用いることがあるようです。感じる事がある場合は医師の指示を受けることが大切でしょう。
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