慢性肝炎の特徴(原因・症状など)

慢性肝炎の原因はB型、C型ウイルスの持続感染によるものが多いようです。また慢性肝炎は急性肝炎に比べ症状が軽く、気づかないまま進行して癌になる可能性があるようです。

 

 

慢性肝炎の特徴

慢性肝炎の主としてB型とC型のウイルスの持続感染によるものです。栄養過多による脂肪肝はそのまま放置しても慢性肝炎や肝硬変に進むことはなく、またアルコール性の場合でも飲酒を止めれば元の正常な肝臓に戻ることも出来ます。一方、ウィルス性の慢性肝炎は全く無症状に経過して、たとえ飲酒していなくてもかなりの率で肝硬変にたります。早期診断し、慢性肝炎のうちから適切な治療をすることが肝硬変からの肝癌を食い止めることができると言えるでしょう。主な治療はインターフェロンが中心となりますが、C型肝炎ウイルスでは、リバビリンを併用して投与する方法が効果をあげているようです。

 

慢性肝炎の原因

なぜ、急激に悪化するのかはまだ十分に解明されていません。劇症肝炎の原因となるウイルス性肝炎はB型肝炎が多く、その他に高齢者のA型肝炎、妊婦のE型肝炎などがあります。アルコールによる慢性肝炎や肝硬変は過去に考えられていたよりずっと少ないことがわかってきました。この中でA型肝炎は急性肝炎のみで、決して慢性化せずに治ってしまいます。B型も大人になってから感染したものは急性肝炎のまま治ってしまいますが、乳幼児期にかかったB型肝炎は長い潜伏期を経て慢性肝炎として発病します。またC型肝炎に感染した場合は急性肝炎のまま治ってしまう場合もありますが、8割は慢性化します。

 

慢性肝炎の症状

病気の進行のしかたの違いにより、急性肝炎と慢性肝炎に分類する例もあります。黄疸が出現し、白眼や皮膚が黄色になり痒くなり肝細胞に6ヵ月以上継続する慢性の炎症が起こっている状態で、急性肝炎から慢性肝炎に移行することがあります。具体的な症状としては、全身倦怠感、発熱、筋肉痛、嘔吐、悪心、腹痛、食欲低下などが見られます。しかし、症状は軽快するものの、肝機能を示す血液検査の数値が正常化せず、慢性肝炎になる人がいます。ウイルス性肝炎で急性の経過をたどる肝炎は、多くはインフルエンザのような、または風邪のような症状で始まりたいていは数ヵ月で軽快します。

 

 

 

 

 

 

 

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